きくときく

認定補聴器技能者が日々、成長のためがんばってます。 補聴器とまったく関係ない私の頭の中も綴ります。

先月お買い上げのお客様

音が出ないとご来店。電池が切れてました。

1か月前にも同じ内容でご来店されておられました。

しかし、今回は電池は2日前に交換したそうです。

「原因は、電池の不良か、補聴器の故障かどちらかです。補聴器はまだ新しく故障している可能性は低いので様子を見ていただき、また同じことが起こるようでしたらメーカーに修理に出します」と伝え様子を見ていただくことになりました。

67歳女性 75歳

娘夫婦と来店

5年前から悪いため、娘さんは補聴器を勧めていたがなかなか本人様が前向きな気持ちにならなかった。

1週間前に後ろから来る車に気づかずに転んでしまい顔面強打。顔の左半分が青紫でした。娘様が心配で、無理矢理連れてご来店。本人様は私と眼も合わしてくれず、「聞こえてる」の一点張り。

とりあえず測定しました。

平均聴力60㏈。語音弁別右45%、左20%。

語音弁別が悪いため補聴器をつけてもスムーズ会話をすることは無理なことを伝える。

語音弁別が悪いためワイデックスで試聴。(ワイデックスは言葉をはっきりさせる特徴あり。)

ターゲット(目標値)より5㏈下げ、フィードバックテストを行い試聴。

補聴器をつけてすぐの表情に注意をしながら、装着。

嫌な表情は浮かべなかったため音はそのままで静かに小さな声で「私の声の大きさはどうですか?」と話しかける。本人様が「声の大きさ?」と答えると娘様が「聞こえてるの!?」とびっくり。

私が笑顔で手のひらを上に向け「どうぞお話しくださいと」無言でジェスチャーを行うと娘様「聞こえるの?ねえ聞こえるの?」。本人様「うるさいなぁ。そんなに大きな声出さなくても聞こえるわよ」娘様「こんな普通の会話するの何年ぶり?」と眼に涙を浮かべておられました。

息子様も会話に参加し、しばらく私はだまり三人様での会話を楽しんでいる様子を観察しました。聞き取れてない言葉もあるようでスムーズには会話できておられませんが、補聴器を着ける前より表情が明るくなり(本人様はもちろん娘様夫婦も)話す語彙の種類も多くなり眼に力がよみがえっておられました。語音弁別が45%のわりには良く聞こえてるようで私の予想以上でした。

その事をお伝えし、私もうれしいことを伝え一緒に喜びました。

装着の練習、電池の着け外しの練習を行いました。装着はうまく出来ましたが、電池は難しそうでしたので、充電式もあることをお伝えし充電式に決まりました。

充電式はワイデックスよりGNの方がよいことを伝え、クワトロで試聴し問題なかったためクワトロに決定。

「で、なんぼなん?」の言葉が出たため価格を伝えると「え!こんなにするの?」

とびっくりされました。電池式の方が安いこと、もっと安いものがあることも伝えました。しかし、娘様のお母様を思う気持ちが伝わってきました。

雑音を流し、クワトロ75で比較試聴を行うと違いは分かるようでしたので、7をお勧めはしましたが、病気を患っておりあまり遠出の外出しないこと、予算をかなりオーバーされていることを加味し、5をお勧めし、成約となりました。

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4年前にリサウンド レックス4をお買い上げのお客様

「色々試したが、レックスが一番良い。もしこの先レックスが、販売中止になったら教えてほしい」とのことでしたので、連絡しました。

「3月でレックスは販売中止になります。しかし修理対応期間が5年のため、今ご購入いただいた場合6年後に故障したら、修理は一切できないことになるため、お勧めではないです。似たような後継機種があるためそちらがお勧めです。」

「付け心地や見た目が変わってしまうんやろ?」

「全く同じものではないです。見た目はだいぶ違いますが、付け心地は似せることはできます。」とリサウンドリンクス2の5の外マイク型をお勧めしました。「また店に行くわ」とのことでした。

LS562-DRWをお買い上げいただいたお客様

右はパワードームSサイズでぴったり合い上手に装着できますが、左は耳穴が非常に小さく指先がご不自由なため、装着がうまくできません。パワードームSサイズ、オープンドームSサイズも奥まで入れることができないためすぐに抜けてしまいます。いろいろ考え、試したがうまくいかず、どうしたものかなと困ってしまいました。

昔、耳栓がまだ白色だったころのオープンドームSサイズがかなり小さく練習し何とか耳穴に入りました。5日後電話にてアフターを行ったところ「じょうずに着けれることができるようになった。よく聴こえてうれしい」とお言葉をいただき、一件落着と安心しておりました。

10日後左のみすぐ外れるとのこと。

スポーツロックはじょうずに着けることが不可能。

耳栓を大きくすると装着することができない。

どうしようかなと考えていると、ワイデックスに小さいオープンドームがあったことを思い出し補聴器に付けるとぴったりとはまり、引っ張っても抜けず、耳穴に耳栓のみが残るようなことも無さそう。

お客様に試してもらうとじょうずに装着でき、抜けにくくなったと喜んでいただきました。

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平成29年度 認定補聴器技能者養成事業 第Ⅱ期要請課程集合講習 

平成29年11月13日~11月17日に参加しました。

朝の900から夜の615までが5日間。

講習後は毎日ホテルでその日の復習と最終日の試験勉強を行いました。

今回の試験は、講習内容から出題されるので真剣に集中して講習も受けました。

ただ座っているだけですが、毎日1日中勉強を行うことに慣れていないため、かなり疲れました。体調管理、ストレス解消など工夫が必要です。私は栄養ドリンク剤、お風呂にゆっくり浸かる事により体調管理を行い。ストレス解消のためホテルで腕立て伏せと腹筋を行っておりました。

毎日頑張ったおかげでテストは難なく終えることが出来ました。

今回も4択のマークシートでした。

全30問。

ハウリング、サウンドレベルメーター、壁の透過損失、プロソディー、国際生活機能分類、特殊モーラ、音量増幅器内蔵電話機などについて出題されました。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

平成30年度 第期養成課程 実技実習

平成30年8月23日~8月24日に参加しました。

夏休み中のためどこのホテルもいつもより宿泊代が高額でした。満室も多く早めの予約をお勧めします。

今回は、筆記試験はないため心に余裕を持って参加できました。

1日目は講習を受け、2日目は聴力測定、耳型採取の実習でした。

最後に耳型採取を試験管の前で行う試験がありました。

模型の耳を使って行いましたので、緊張なく出来ました。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び



平成28年度 認定補聴器技能者養成事業 第Ⅰ期スクーリング

平成29年2月6日~7日に参加しました。

東京の駅はどこも広く迷うこと間違いなし、早めに出発しました。

1日目は座学ばかりで寝てしまわない様にするのに必死でした。授業態度も見られており合否に関係するそうです。

研修後、ホテルサンルート有明に着くとチェックインするのに長蛇の列で1時間程かかりました。もっと早くホテルに来れば良かったです。

2日目は座学と耳型採取の実習がありました。実際の耳でなく耳模型を使っての実習でしたので、緊張せず出来ました。

修了試験は全部で75問出ました。4択です。

禁忌8項目、オープン耳栓にするときの留意点、リニア、ノンリニア、耳管の狭窄、補充現象、聴力測定、耳型採取、障害者自立支援法、ファンクショナルゲインについてなど。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

認定補聴器技能者を目指し勉強中です。

第Ⅰ期養成課程

まずは自宅でe ラーニング。

46 時限の講義を行いました。1 時限 = 45 分ですので、45分×46講義=2070分=34時間30分。時間が長いため計画的に行わないと大変です。睡眠不足で行うと必ず寝てしまいます。しっかり睡眠を取って行いましょう(笑)

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

〔両耳装用のメリット〕

聞き取りが向上。両耳加算効果が働き片耳だけの時より小さな音を聞き取ることが出来る。会話程度の大きさでは6㏈ほどよく聞き取れるとされている。

騒がしいところでの聞き取りが向上。カクテルパーティー効果。騒がしいところでも注意を向けた言葉が聞き取れる現象。両耳に入る音の違いを感じることでこの効果が得られる。

音の方向が分かりやすい。方向感覚は片耳のみでも少しは得られるが、左右の耳に届くほんのわずかな音の大きさと時差を感知し、それを感じることで得られます。

音に立体感が出る。

それぞれの音を小さく出来るため疲れにくい

語音弁別が両耳共落ちにくくなる

どちらから話しかけられても聞こえる

 

 

〔両耳装用のデメリット〕

価格が高い

こもり間、自声の違和感が増加

左右の聴力差があると両耳装用のデメリットが得られない場合がある。

補聴器は購入したその日から、良く聞こえる訳でなく慣らす期間を作り、その期間は違和感があり、うるさく聞こえるのは当然であることをお客様にはっきりと伝えないといけない。

慣らす期間は本来の目標の聞こえの70%程の利得から始まるため満足する聞こえでない。つまり言葉は良く聞こえないし、しかもうるさい状態である。慣れるにはお客様の努力も必要である事を伝えた上で、私どもは最大限のお手伝いと協力をさせて頂くことを伝える。

 

耳が正常な時は周りの生活音が聞こえると必要な音と不必要な音が区別できます。しかし、長期間生活音が聞こえない状態が続くと必要な音と不必要な音を聞き分ける耳や脳の能力が低下してしまいます。その状態で補聴器を着けると「雑音がうるさい。」となります。しかし装用していると必要な音と不必要な音の聞き分けが出来るようになります。それがなれるということです。

 

慣し方

はじめの2週間は123時間

2週間から1ヶ月は1日56時間

1ヶ月以降は1日中

 

慣れてくれば音量を上げ、また慣す(1日の使用時間は1日中でO.K)を繰り返す。こちらが提案する前にお客様の方から音量を上げて欲しいと要望があることもある。その時は音量を上げましょう。上げるのは3㏈が目安。人間は3㏈以下の変化はわからないことが多い。

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