補聴器道場

現役補聴器販売員が日々、成長のためがんばってます。

慣し方

補聴器は購入したその日から、良く聞こえる訳でなく慣らす期間を作り、その期間は違和感があり、うるさく聞こえるのは当然であることをお客様にはっきりと伝えないといけない。

慣らす期間は本来の目標の聞こえの70%程の利得から始まるため満足する聞こえでない。つまり言葉は良く聞こえないし、しかもうるさい状態である。慣れるにはお客様の努力も必要である事を伝えた上で、私どもは最大限のお手伝いと協力をさせて頂くことを伝える。

 

耳が正常な時は周りの生活音が聞こえると必要な音と不必要な音が区別できます。しかし、長期間生活音が聞こえない状態が続くと必要な音と不必要な音を聞き分ける耳や脳の能力が低下してしまいます。その状態で補聴器を着けると「雑音がうるさい。」となります。しかし装用していると必要な音と不必要な音の聞き分けが出来るようになります。それがなれるということです。

 

慣し方

はじめの2週間は123時間

2週間から1ヶ月は1日56時間

1ヶ月以降は1日中

 

慣れてくれば音量を上げ、また慣す(1日の使用時間は1日中でO.K)を繰り返す。こちらが提案する前にお客様の方から音量を上げて欲しいと要望があることもある。その時は音量を上げましょう。上げるのは3㏈が目安。人間は3㏈以下の変化はわからないことが多い。

済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科診療科長

新田清一先生の本を読み大変勉強になりましたので、紹介させていただきます。
この本を読むことで自信をもって補聴器のことをお客様に伝えることが出来るようになり、その自信がお客様に伝わり、成約率があがり高額商品も販売できるようになりました。
補聴器販売を楽しくしてくれた一冊です。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ゼロから始める補聴器診療 [ 新田清一 ]
価格:4536円(税込、送料無料) (2019/4/3時点)


 

ゼロから始める補聴器診療 


 

序文より

「補聴器」というとなんだか難しい、よく分からない、というイメージがあるかもしれません。補聴器の構造や原理、フィッティング理論などを全て理解しようとすると、確かに大変な労力が必要です。しかし、臨床に必要な部分に限定すれば、耳鼻咽喉科医を始めとする医療者に必要な補聴器の知識は、決して多くも難しくもなく、至ってシンプルであることがわかります。これは、誰でも習得できるものです。この本を読み終えたときには、そのことを実感していただけると思います。

また、補聴器には残念ながら「高いばかりで役に立たない」「うるさいだけで大して聞こえるようにならない」など一般的に悪いイメージがあり、実際に患者さんが初診時にそのようなことを口にすることも少なくありません。しかし、これは補聴器診療の考え方や方法が誤っているときに生じることが多く、正しい方法に従って行えば、補聴器は患者さんの生活において‘なくてはならないもの’になる可能性が十分にあります。ただし、この作業には医療者、特に耳鼻咽喉科医の関わりは必要不可欠です。耳鼻咽喉科医の介入なしでは、フィッティングが成功することは難しいと考えます。その理由をこの本を読んで、是非理解していただきたいと思います。

 この本では、補聴器診療における医療者、特に耳鼻咽喉科医の役割や、医療者が知っておくべき補聴器や調整の知識を中心に概説します。補聴器診療に関わるスタッフ、補聴器を調整する補聴器販売店の方にも役に立つものと考えます。この本の目的は、補聴器診療の大まかなイメージをつかんでもらい、補聴器診療の敷居を下げて、取り組みやすくすることにあります。補聴器診療に携わる者なら誰でも、ちょっとした知識と工夫、そして熱意があれば、難聴で困っている方を‘幸せ’にすることができると思っています。一方、内容の理解しやすさや受け入れやすさを重視することで、厳密さに欠けてしまった部分もあります。またフィッティングの方法や考え方は複数存在しますが、当科の方法はその一例です。よって、より厳密な理論や様々な方法を知りたい方は、是非成書を参照していただき、さらに知識を深めてください。

 

内容より

補聴器が役に立たないと受信した患者の99%の理由が補聴器の不適切な調整である。その内93%の症例で利得、出力不足が原因である。

 

補聴器により聞き取りを改善するには、不快感を我慢して、頑張らなければならないという認識が、不足している。(売る前に伝えとかなくてはならない)

聴覚リハビリテーション(脳のトレーニング)が必要。

医療者が補聴器によって出来ること、行うべき事は「患者さんの持っているきこえの力を最大限に引き出すこと」

つまり、語音明瞭度曲線において補聴器非装用時の最良の語音明瞭度を補聴器装用時において会話音圧帯(60HL程度)で達成させること。

語音明瞭度が70%であった場合、それを100%にすることは現実的ではありません。

 

医療者からみれば明らかにことばを聞き取りづらそうにしていても、本人が困ったことがないという場合は適応とならないと考えてます。

逆に軽度、もしくは一側だから補聴器は必要ないと決めるのも問題があります。

 

聴こえない状態では脳に届く電気信号が減り、それが続くと聴覚野を含めた聴覚路に変化が起こります。難聴の脳に変化してしまう。

急に必要な音量をいれると難聴の脳は不快に感じます。

何とか我慢できて、かつ効果を実感できる音量から始めます。

目標値の70%の音から始める。

それ以下だと聞き取れず不満。それ以上だとうるさい。

 

朝起きてから、寝るまで積極的にいろいろな場所で装用してもらう。

装用時間が短いとなかなか慣れない。(不快感が続く)

装用時間が長いとドンドン慣れモチベーションが上がる。

ほとんどの患者が最初から長時間装用可能と研究の結果分かった。

年齢は関係ない。

慣れなければ、測定結果が間違えているか、補聴器の音が正確に出ていない。

 

目標

⓵装用時の語音明瞭度曲線が、会話音圧帯(60dBHL程度)で最良の語音明瞭度

⓶ファンクショナルゲイン(利得)がハーフゲイン、なで肩

 

1日着けてもらう。

初めの3日はかなりしんどい、4日でちょっと慣れたかなぐらい

1週間~2週間で慣れる。

できれば、1~2週間ごとに上げていく。細かく上げた方が慣れやすい。

3ヵ月で目標をめざす。長引くと患者さんのモチベーションが続かない。

 

初期のアフターが重要。

初めての患者さんはわからないことばかりです。特に最初の12週間は「本当にこれで良いのか」と悩む時期です。不満を聞いて対応すること、そして励ましが必要です。

 

「高齢であっても慣れます。」

確かに悪くなった耳は治りません。また限界があるのは事実です。しかし、「今より改善する」ことは事実。

 

目標を達成できない補聴器を販売してはだめ。(高度の人にCIC、高度の人に安い補聴器など)

 

両耳装用

初めはまず片耳で初めて、それで不自由が残るようであれば、両耳へ移行する方法を取っていた。結果70%の患者が片耳装用となった。

しかし、そのうち65%の人がのちに両耳へ変更となった。しかも「最初から両耳を勧めてくれたらよかったのに」「両耳価格で買えず、損した」と不満が上がった。

現在では、これらの反省から初めから両耳装用と片耳装用を試す機会を与えた上で、患者自身に選択してもらう方法をとってます。

具体的には、両耳を3か月間貸し出し、両耳と片耳を比較してもらった結果として90%の患者が両耳を選んだ。

 

調整のキーワードは「下げない」こと。

○頑張ったが装用できなかった。

測定、パソコンの設定(耳栓、ベントサイズ、ケーブルの長さ)が間違えてないか確認。

○うるさくすぎてつらい。

話を徹底的に聞いたうえで、音はそのまま。褒めて、励まして、みんなそうですよ。年は関係ないです。必ず慣れます。

○物足りない、もう少し聞きたい。

上げる。耳栓を大きなものにする。

○やる気なし、付けてませんでした。

装用意欲の問題であれば、さらに上げて効果を実感してもらう。

○うるさかったけど頑張って付けてました。

褒めたうえでさらに上げる。

○使ってはいるが、生活音がうるさい。

生活音は今までより聴こえて当たり前です。さらに利得をあげます。効果が実感できれば我慢してもらえます。

○うるさい音は下げて、声は聞き取りやすくしてほしい。

何がうるさいか聞く。しょうがない音であれば、そのことを伝える。そして上げる。

○こもりがつらく。慣れることができない。

再作。ベントを大きく。長さを短く。

○雑音の中で聞き取れないことがある。

再測定。設定の間違いなし。最良の語音明瞭度である。

これ以上は無理です。雑音の中で聞きづらいのは自然なことです。相手の方にもっと大きな声で話してもらってください。

 

 

他にもたくさんの症例が紹介されており、具体的、実践的な内容になってます。

内容も大変分かりやすくぜひ一読をお勧めです。

すこし、価格はしますが、出す価値は絶対にあります。





[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ゼロから始める補聴器診療 [ 新田清一 ]
価格:4536円(税込、送料無料) (2019/4/3時点)


↑このページのトップヘ