試聴は原則的にクローズ耳栓から

初めての補聴器のお客様の試聴は緊張します。うるさく感じたり、自声がこもって違和感を感じられたり、第一印象が悪いと購入を見送るお客様も出てきます。しかし、小さすぎる音にしたり、オープン耳栓で試聴してはいけません。

試聴は原則的にクローズ耳栓から行います。

 

オープン耳栓の問題点

試聴後、耳穴型をご希望された場合試聴をやり直しになってしまう。

 

音が漏れると音量感がなくなり、キンキンしやすい。

主に低域、中域の音が漏れてしまい高域強調の音質になります。

高域の音にはボリューム感がないため、効果がお客様自身がわかりづらい。テレビのボリュームも小さくならないため補聴器を着ける意味が分からなくなってしまい慣らしていこうと思えなくなる。

 

雑音抑制、指向性の効果がわかりつらくなる。

補聴器を通した音以外の音が大きく、補聴器から出ている雑音抑制した音、指向性の効果がある音がかき消されてしまい効果がわからなくなってしまう。

機種のランクの違いが分かりにくくなる。


お客様の耳の状態が把握できなくなる。

軽、中度の聴こえの場合、耳をふさいだ時の違和感は低域の聴力で決まるわけではない。

自分の声や食べ物を噛む音の体内の音が骨を伝わって外耳道内に大きく出る方なのか。

外耳道内に何かが接触して違和感が出る方なのか。

大きな低音の音を下げれば良かったのか。

聴力レベルが左右同じでも自声の違和感には左右差が出ることがよくある。

 

 

自声の違和感への対応

補聴器が初めての人の場合

装着直後の表情をしっかり確認し、我慢できそうなレベルであると判断した場合は「補聴器の悪いところですので、慣らすしかありません」と慣らしていただく。10分ぐらいでかなり慣れていただけます。それで無理なら低域を下げる。

 

補聴器経験者の場合

低域の大きな音を下げる。悪化した場合は低域の大きな音を上げる。

改善したがもっと改善したい場合は、中音の低域を下げてみる。(会話音が下がってしまったら中音を上げる。)

耳穴の場合は、ベントの変更、シェルの形状の変更を行う。