きくときく

認定補聴器技能者が日々、成長のためがんばってます。 補聴器とまったく関係ない私の頭の中も綴ります。

間違いだらけの補聴器選び
間違いだらけの補聴器選び

私が使用した認定補聴器技能者試験勉強ノートです。使えそうなものがありましたら、参考にしてください。

検査、測定について

 

語音測定

検査語音の提示音圧レベルと対側耳の骨導闘値との差が40dB以上ある場合には, マスキングが必要となる。

気導聴力が50㏈いないであればマスキングの必要なし。

しかし若い方は骨導がマイナスの方もいるので要注意。

 

オーバーマスキングしないレベル「50+良い耳の骨導値」

マスキングの最大値「○+×-良い耳の骨導値」

 

 

補充現象を調べる検査

 

SISI検査、ABLB検査、自記オージオメトリなどがあるが、
それ以外にも耳小骨筋反射検査やABRや蝸電図検査も補充現象を捉えることができる。

ABLB検査

この検査の欠点は一側が正常聴力耳でなければならないことである。

ほとんどの補聴器装用者には適応とならない。

正常聴力耳と難聴耳を比較する。

 

SISI検査

通常わずかな音の大きさの変化を人は気づきにくいが、補充現象のある人ではそれを捉えることができるのを利用した検査である。
例)20㏈と21㏈の違いを区別できるか

 

○自記オージオメトリ
自動的に周波数、提示音の大きさを変え、連続音と断続音の二つの提示音の差を比べる。

時間がかかる

Ⅰ型:正常

Ⅱ型:補充現象あり。

Ⅲ型:後迷路性難聴

Ⅳ型:後迷路性難聴

Ⅴ型:心因性難聴

 

 

脳の電位誘導による聴力測定

 

○聴性脳幹反応(ABR)検査

脳波で聴力を測る。

低音域は信頼性がない。

聴性脳幹反応(ABR)は内耳障害で異常を認める。

 

○聴性定常反応(ASSR

耳からの音刺激に対する反応脳波の微弱な電流を測定。

ASSRは、周波数特異性を持った検査であり、 オージオグラムの推定ができる。

 

○インピーダンスオージオメトリ (ティンパノグラムと耳小骨筋反射検査)
密閉した外耳道に検査音を入れ、戻ってくる音を拾って中耳のインピーダンスの変化をみる。中耳の伝音機構がどの程度音を妨げているのか調べる。

○ティンパノグラム:外耳道圧を変化させ、コンプライアンス(インピーダンスの逆数)変化を見る。A型 正常、C型 耳管狭窄症、B型 滲出性中耳炎

 

○耳小骨筋反射:強大音を出してアブミ骨筋が収縮したときのインピーダンス変化を見る。顔面神経障害の部位診断に使われる。

 

 

○耳音響放射OAE

他覚的聴力検査として利用される。とくに新生児聴覚スクリーニング検査として利用されている。

音による蝸牛基底板の振動(外有毛細胞の振動)が中耳(耳小骨連鎖·鼓膜)を通して外耳道に放射されるのをとらえることにより、内耳(外有毛細胞) 機能をとらえるものである。
正常な耳からは絶えず小さな音が放射されている。異常があれば減少、放射されなくなる。

 

 

乳幼児聴力検査

○聴性行動反応聴力測定BOA 0から6か月まで  片耳測定不可

CORの簡易的なテスト。乳幼児の聴性行動反応(びっくりする、目を閉じる、目が覚める、音を探すなど)を指標にして、難聴の有無や、おおよその程度について調べる。音源としては、鈴・紙もみ音・検査音発生装置・大きな音にはCOR装置などを用いる。

○条件詮索反応聴力検査COR 4か月から3歳まで  片耳測定可能
スピーカから音が聞こえると、その音を探したり、音のする方を見るなどの反応を、視覚刺激で条件付け、強化して行う聴力検査法

 

○ピープショウテスト:2歳から4歳まで  片耳測定不可 レシーバが装着できれば可能
屋根の部分に取り付けたスピーカから音が聞こえてきたら、すぐに手前の赤いボタンを押すと、部屋の中が明るくなって、室内が見える仕掛けを利用して行う幼小児向けの聴力検査。遊戯聴力検査の一種。

 

 

○遊戯聴力検査:適用年齢は概ね3~6歳である。   片耳測定可能 

おはじき、サイコロなどを使い音が聞こえたら玉を1つ移動させる。

おはじき,サイコロ、数遊び玩具などを使って,音が聞こえたら玉を一つ移動させるという条件付けを行い,聴力を測定する検査法。一般に,3歳以上の幼児に適応。ヘッドフォンで左右耳別の気導聴力閾値検査が可能。年齢によりマスキング下の骨導検査も可能である。

 

良いと思われる側の耳から先に行う。
検査室に入る前から聴力検査は始まっている。

○聴性脳幹反応(ABR)検査  新生児から実施可能。

脳波で聴力を測る。低音域は信頼性がない。

 

○聴性定常反応(ASSR)  新生児から実施可能

耳からの音刺激に対する反応脳波の微弱な電流を測定。

ASSRは、周波数特異性を持った検査であり、 オージオグラムの推定ができる。

○耳音響放射OAE  新生児から実施可能

他覚的聴力検査として利用される。とくに新生児聴覚スクリーニング検査として利用されている。

音による蝸牛基底板の振動(外有毛細胞の振動)が中耳(耳小骨連鎖·鼓膜)を通して外耳道に放射されるのをとらえることにより、内耳(外有毛細胞) 機能をとらえるものである。
正常な耳からは絶えず小さな音が放射されている。異常があれば減少、放射されなくなる。

 

○視覚強化式聴力検査(VRA)  6ヶ月~1歳半

乳幼児の音に対する反射的な頭部の動きを利用します。

 

○自動聴性脳幹反応(AABR

 

○新生児聴覚スクリーニング検査

自動聴性脳幹反応(AABR)と耳音響放射OAEをおこなう。

 

 

○対話文追唱検査

検査者と被験者とのやりとりのスムーズさをみる

 

 

○実耳測定

プローブチューブの位置を深くすると高音部の音圧が増す。

 

 

1. 自動ABROAEでは, 自動ABRの方が費用も安く簡便であるが、偽陽性率が高い。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び
間違いだらけの補聴器選び

私が使用した認定補聴器技能者試験勉強ノートです。使えそうなものがありましたら、参考にしてください。

数字系

 

2分法:(10002000)÷2

3分法a:(50010002000)÷3

3分法b:(50010004000)÷3

4分法a:(5001000×22000)÷4

4分法b:(500100020004000)÷4

6分法:(5001000×22000×24000)÷6

 

 

身体障害者手帳と判定基準

2級:両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう)
3
級:両耳の聴力レベルが90dB以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの)
4
級:1. 両耳の聴力レベルが80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
   2. 両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの
6
級:1.両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
   2. 一側耳の聴カレベルが90dB以上、他側耳の聴カレベルが50dB以上のもの

 

 音圧(パスカル) = 音圧レベル(デシベル)
0.00002 Pa
20μPa、)     = 0 dB
0.0002 Pa
      = 20 dB
0.002 Pa       = 40dB
0.02 Pa
       = 60 dB
0.2 Pa
        = 80dB
1Pa
        = 94dB
2 Pa
        = 100dB
20 Pa
        = 120dB


人の聞き取れる音の大きさ

0.00002 Pa20 Pa

 


音の波長[m]音速340[m/s]÷音の周波数[Hz]

基本周波数を求める例として、一方の端が閉じた管を考えたとき

基本数周波数=音速340[m/s]÷4×管の長さ(㎝)

 

 

周波数(Hz)=1÷周期(秒)  音の周期が1秒の時周波数は1Hz

 

圧縮率=入力レベルの変化量÷出力レベルの変化量

 

 

2秒後にやまびこが帰ってきた。山までの距離は何mか?

距離=時間×速度

X2秒×340

X640m  これは、往復した距離のため半分の340mが正解。

 

 

音の周波数と波長の関係

1000 Hz の場合     1波長はおよそ34 cm
100 Hz
の場合      1波長はおよそ 3.4 m
10 Hz
の場合       1波長はおよそ34 m
1 Hz
の場合         1波長はおよそ340 m

 

壁を透過したエネルギーが入射エネルギーの1/10なら:-10
壁を透過したエネルギーが入射エネルギーの1/100なら:-20 dB
壁を透過したエネルギーが入射エネルギーの1/1000 なら:-30 dB
壁を透過したエネルギーが入射エネルギーの1/10000なら:-40 dB

音圧が2倍になると音圧レベルが6㏈大きくなる

音圧が4倍になると音圧レベルが12㏈大きくなる

音圧が1/2倍になると音圧レベルが6㏈小さくなる

 

 

 

音の足し算

2倍で +3

3倍で +5

10倍で +10㏈        例)60㏈+60㏈=63

 

音の引き算

2つの音の差が  3㏈で -3

         45㏈ -2

         69㏈ -1㏈ 

10㏈  -0㏈    例)64㏈-60㏈=62

 

 

 

 

点音源の距離減衰

距離が2倍になると-6

距離が4倍になると-12  

距離が10倍になると-20

例)工場の排気口から5 m点の音圧レベルが82 dBであるとき、排気口から4(20m)離れた点の音圧レベルは、82-6-6= 70 dBとなる。

線音源の距離減衰

距離が2倍になると-3 dB

例)交通量の多い道路(バイパス)の車線中央から10m点の音圧レベルが 70 dBであるとき、

距離が倍離れた20 m地点の音圧レベルは、70-3= 67 dBとなる。

 

面音源の距離減衰

音源に近い範圏では、音は減衰しない。
遠い場合は減衰する

 

 

両耳装用の効果と適応

左右の聴力差

適応

効果

15dB未満

あり

あり

15dB以上25d B

場合による

限られる

25dB以上

なし

ほとんどない

   

最高語音明瞭度の左右差

適応

効果

20%未満

あり

あり

20%以上30%未満

場合による

限られる

30%以上

なし

ほとんどない

間違いだらけの補聴器選び
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私が使用した認定補聴器技能者試験勉強ノートです。使えそうなものがありましたら、参考にしてください。

病気について

伝音性難聴

耳介奇型

 

急性中耳炎:耳痛、発熱、合併症には感音難聴がある。

 

慢性中耳炎:痛くない。伝音性難聴。

 

中心穿孔≒慢性中耳炎

辺縁穿孔≒真珠腫性中耳炎

 

耳管機能異常:耳管が通らなくなると中耳腔が陰圧になる。

耳管狭穿:耳閉感、自声強調

↓    逆に耳管が開きすぎると耳管開放症:耳閉感、自声強調

 

滲出性(癒着性)中耳炎

↓乳幼児に最も多く、高齢者にも多い。

 

真珠性中耳炎:外耳道の骨、神経などを破壊する。

合併症には感音性難聴、めまい、顔面神経麻痺

高度になると、髄膜炎、脳膿瘍、S状静脈洞血栓症、敗血症

 

 

ティンパノグラム

A型 正常
C
型 耳管狭窄症
B
型 滲出性中耳炎

耳硬化症
アブミ骨が骨増殖により固着して動かなくなる。
伝音難聴に加えて2kHzの骨導聴力が悪化する(Cathartのノッチ」と言う)
治療はアブミ骨を人工骨(ピストン)に置き換える「アブミ骨手術」

外傷性鼓膜穿孔
·多くは自然閉鎖
閉鎖しないものはパッチによる閉鎖促進·。それでもダメなら手術(鼓室形成術)

 

感音難聴

内耳性難聴:蝸牛、外有毛細胞が障害されて起こる。聞こえない。補充現象。

  +

後迷路性難聴:内耳より奥の神経が原因。音は聞こえるが、言葉が聞き取れない。

後迷路性難聴では病的疲労現象が認められる。

 

感音難聴をひき起こし得る薬剤
○アミノ配糖体抗生物質
  ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシンなど
○シスプラチン(白金錯体抗癌剤)
○ループ利尿薬
  フロセミド·エタクリン酸など

 

○ストレプトマイシンによる難聴
高音部から全周波数へと進行。薬剤使用終了(中止)後も進行。
外有毛細胞一内有毛細胞一ゴルチ器全体へと進行

病原体の感染による難聴
○ムンプスウイルス
 おたふくかぜ(ムンプス)のウイルス(一側性)

○帯状泡疹(ヘルペス)ウイルス
ハント症候群(一側性)

 

○サイトメガロウイルス
母体内で感染し、先天性難聴に (両側性)

○麻疹ウイルス

 

 

 

突発性難聴 左右差あり

 原因不明。

 

特発性感音難聽  (両側性)
原因不明(自己免疫説)
両側がほぼ同様に、ゆっくりと悪化。高音漸傾 (ぜんけい)型の聴力。有効な治療法は無い

 

老人性難聴
·老化によるとされるが原因は不明。高音部から悪化する (両側性)

血管状の萎縮。有毛細胞の減少。蝸牛神経の変性。

老人性難聴の病態

1. 内有毛細胞の障害
2.
らせん神経節細胞の変性
3.
蝸牛神経細胞数の減少

 

 

側頭骨骨折。
縦骨折:伝音難聴になりやすい
横骨折:感音難聴になりやすい

 

中枢性難聴
後迷路性難聴であるが、言語理解、音の認識など高次の問題も。

→補聴器は役に立たない。

 

 

メニエール病  一側性を原則とするが、両側性の場合あり。左右差あり。

めまい、耳鳴り、耳閉塞感、強い音に対する過敏性。

低音低下、補充現象あり。良くなったり、悪くなったり。

内耳性難聴

 

メニエール病の前庭症状(めまい)を欠くタイプ

→低音障害型感音難聴    原因:内リンパ水腫

 

 

外有毛細胞の障害→補充現象

語音明瞭度をあまり低下させない内耳の障害部位である。

 

語音明瞭度が低くなる障害部位は

 →ラセン神経部

 

 

突発性難聴 左右差あり

メニエール病 左右差あり 一側性を原則とするが、両側性の場合あり。

脳神経腫瘍 左右差あり。後迷路性難聴

騒音性難聴→左右差ない。 

 

 

1. メニエール病は低音障害型である。
2.
老人性難聴は高音漸傾型である。
3.
ストマイ難聴徳は高音急墜型である。
間違いだらけの補聴器選び
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私が使用した認定補聴器技能者試験勉強ノートです。使えそうなものがありましたら、参考にしてください。

耳の部位について

 

外耳道の長さは3㎝。外側1.5~2㎝は軟骨部外耳道。内側11.5㎝は骨部外耳道。

外耳道の共鳴波数は20003000Hz

外耳道の外半分は軟骨

軟骨部は耳毛、皮脂線、耳垢線が存在する。内側の骨部にはない。

求心神経線維のほとんどは内有毛細胞と結合している

 

蓋膜

ライスネル膜=ライスナー膜

アブミ骨からきた音は次に蝸牛(かぎゅう)という器官に伝わる。
蝸牛は2回転半ほど巻いているが、引き伸ばして横からみると上の図のようにU字型をしている。
水色のところが外リンパ液、ピンク色の部分が内リンパ液で満たされている。
内リンパで満たされている部分を蝸牛管と呼ぶ。
蝸牛管は中耳側では固定されているが、尖端はリンパ液の中に浮いている。
蝸牛管をはさんで上を前庭階、下を鼓室階と呼ぶが両者は蝸牛の尖端でつながっている。
その部分を蝸牛孔と呼ぶ。
また、アブミ骨と蝸牛との連結部分を前庭窓、鼓室階との連結部分を蝸牛窓という。蝸牛の入り口の方を基底回転、尖端を頂回転と呼ぶ。

 

 

聴覚伝導路の末梢から中枢までの順路

内耳→上オリーブ核→下丘→内側膝状体→聴皮質

 

 

鼓膜→ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨→前庭窓(卵円窓)

 

 

アブミ骨は外リンパに振動を伝える。

 

 

外耳道には迷走神経と三叉神経の枝が分布している。

 

外耳道を閉鎖すると骨導聴力は改善する

 

 

鼓膜(こまく)は外耳側から順に、皮膚、固有、粘膜3

 

 

耳小骨のてこ作用による音圧の上昇は2.5dBである。

間違いだらけの補聴器選び

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文章問題について

 

補聴器適合の過程で「試聴」はどのような目的で行われるか5つ述べなさい。
①日常生活において補聴器が使用できたかどうか、聴き取り(装用目的)の改善がされたかどうか確認するため(きこえのQOLの改善)
②補聴器装用効果が得られるかの確認
③装用耳の選択
④メーカーやフィッティングの違いで音質が異なるので、どの製品が最適か選定するため

⑤価格によって機能が異なるので、どのような機能が自分に必要かまた機能が有効に働きメリットがあるかどうかを確認するため
⑥電池交換、操作装用が可能かどうか練習訓練の期間として

 

「オープンフィット」と 「極細チューブ (thintube)」のメリット、デメリット及びどのような人(補聴器使用者)に向いているかについて詳しく述べなさい。
オープンフィットには、オープンタイプの耳栓·イヤチップを利用したRICタイプと極細チューブタイプの耳かけ型補聴器があります。
オープン耳栓により低音域の音と外耳道内の熱が放出されるため、 補聴器装用時の不快感(こもり·自声の響き)が気になる方に有効なフィッティングです。
ただし、大きな穴を開けた耳栓を利用すると低音の補聴に対して充分な効果を得ることが難しくなるため、低音域聴力が軽い方 (500Hzの聴力が30dBHL以内)向けの適合となり、 重度難聴者·低音障害の方には不向きとなります。
RICタイプ】
《メリット》
●外耳道内にレシーバーが入ることで鼓膜に近いところに直接音を届けることができるため、より良い音質が得られる
●音導チューブで起こる結露のリスクが無くなる·耳栓·RECの変更により、重度難聴まで対応可能
《デメリット》
●耳垢が柔らかい·多い·耳だれが出ている人には、レシーバーが傷みやすいので不向き
●レシーバーサイズにより外耳道の細く小さい人、第1曲がりが急な人は装用が難しい。
●ワイヤーが不安定なため、装用が難しい。細いワイヤーが耳介上部の同じところに力が加わるので、肌の弱い方などは痛くなることがある。
【極細チューブ)
《メリット》
●目立ちにくい
●耳垢が柔らかい·多い·耳だれが出ている人でも使用可能
●チューブタイプのため安定して装用しやすい·標準フックへの変更により重度難聴まで対応可能
《デメリット》
●音導チューブへの結露トラブル
●高音域の利得が減衰する

 

 

平成29年改正の個人情報保護法は、すべての補聴器販売店にも適用されることとなった。
補聴器販売における個人情報保護法への対応事項を5つ挙げ、そのポイントを述べなさい。

1.個人情報を取得する時は、 何に使うか目的を決めて本人に伝える。
→特定した利用目的を本人に伝えるか、 あらかじめホームページや店頭での掲示などで公表する必要がある。
2.
取得した個人情報は決めた目的以外のことには使わない。
→特定した利用目的の範囲内で利用する必要がある。
3.
取得した個人情報は安全に管理する。
→安全管理措置を講じ、従業者·委託先を監督する。
4.
個人情報を他人に渡す際は、本人の同意を得る。
→第三者に渡す場合は、原則、本人の同意が必要になる。
5.
本人からの「個人情報の開示請求」には応じる。
→本人の求めに応じて開示·訂正·利用停止等を行う。

 

共鳴周波数と等ラウドネス曲線の関係について述べなさい。
共鳴周波数は外耳道の長さにより3000Hz前後の値となります。この周波数では10~20dBの音圧上昇効果があるとされています。 また等ラウドネス曲線において、音圧レベルが一番低くなっているのも3000 Hz付近であり、これが成人の聴覚で一番感度の良い周波数が約3000 Hz と言われている所以です。この周波数帯が最高感度となっているのは外耳道共鳴効果によるものと言われています。


 

(問題2)補聴器適合検査の指針(2010) の「環境騒音の許容を指標とした適合評価」について以下の問いに答えなさい。

適合評価をどのように行うか述ベなさい。
スピーカーから検査音源用CDを用いて4種の環境音と朗読を同時に聴取させる。被験者は「補聴器を使用できる」か 「補聴器を使用するのが困難である」で回答する。朗読音は65dBで提示し、環境騒音は50 dBSN+15 dBで提示する。やや劣悪な騒音下を模擬する場合は55dBで、より劣悪な騒音環境を模擬する場合は60 dBで提示する。なお朗読音が小さくて聴取できない場合は聴取できる音圧レベルに変更してもよい。「補聴器を使用できる」との回答が得られたら適合していると判断する。「補聴器を使用するのが困難」の回答になったら適合不十分と判定し補聴器の再調整を行う。

 

問題2-1
どのような環境騒音を評価するか。4つ述べなさい。
駅のホーム

幹線道路の交差点

ビニル袋

食器の音

 

 

 

(問題3) 補聴器特性装置で2cm3カプラを用いて測定
した利得から実耳挿入利得の推定値を計算する場合に考慮すべき要因を3つ述べなさい。
また、耳かけ型補聴器の場合その補正値がどの程度になるか、1000HZ 4000HZの値を答えなさい。
(2cm
°カプラの利得から推定挿入利得に補正する場合の値(±を含む)を記すこと。)

1. 裸耳利得
2.
ヒトの耳と2㎤ カプラの感度差
3.
外耳道の形状による個人差
4.
補聴器の種類の違い
5.
出力音口(イヤホン、イヤモールド、 ダンパー)の効果
6.
通気口(ベント)の効果
1000Hz
の補正値: 3dB
4000 Hz
の補正値: -5dB

 

250

500

1000

2000

4000

補正値

3.5

2.5

3

-3.5

-5.0

 

(問題4)国内では、2008年を境にそれまで最も高い比率だったオーダーメイド補聴器に替わって耳かけ型補聴器が主流となり、その後もその比率は差を増している。この現象の要因について理由とともに5つ述べなさい。
1.
本体とイヤホンの小型化と細チューブなどにより、耳かけ型でも目立たず装着できるようになったことで、見た目を気にする使用者の選択肢が広がったため。
2.
補聴器のデジタルチップ高性能化により多機能となり、例えばワイヤレス通信機能で補聴援助機器·周辺機器の利用が可能となるなど、 使用者の多様性に対応できるようになっただめ。
3.
マイクロホンの性能向上により、指向性技術が進歩したため。
4. RIC.RITE
タイプ (外耳道内レシーバー)の登場により、 高音域のみの補聴、こもりを軽減させるオープンフィッティングが可能になり、装用感が向上したため。
5.
ハウリング抑制の性能が向上したため。
6. RIC.RITE
タイプは冬場の結露の問題も少なく使用しやすいため。
7.
防塵·防水·擦水などの機能もプラスされ、修理のリスクが軽減されたため。
8.
カラーバリエーションが豊富となり、使用者の選択肢が広がったため。
9.
耳かけ型補聴器は広範囲の聴カレベルに対応可能で装着や操作が比較的容易なため。

 

 

(問題5) 乳幼児の補聴器適合が成人に比べて難しい理由を5つ述べなさい。
1.
正確な聴力側定データを把握できない。
2.
安定した補聴器の装用が難しい。
3.
ハウリング抑制が厳しい。
4.
低周波数帯域の強調特性。
5.
的確な装用効果測定データを取ることが困難。
6.
装用の促進と経過観察のための保護者の理解と協力。

 

 

補聴器フィッティング時に補聴器の周波数特性を測定する目的を2つ挙げよ。

また,測定結果から実際の補聴効果を評価する際の注意点を3つ挙げ, それぞれについて解説せよ。

1. オージオグラム相応しい補聴器の周波数特性と最大出力音圧を調整するため。補聴器の調整点を変更した時の補聴器の周波数特性を比較、確認するため。
2
補聴器の調整を変えた時の周波数レスポンスを比較するため。実際に装用したときの耳の音響特性と測定に使用したカブラの音響特性に差があり、 補正をする必要がある。
2.
補聴器のタイプの違いにより, マイク位置による利得変化が生じる。
3.
耳せんの種類や, イヤモールドの特殊加工により低音域や高音域の特性が変化する。
4.
測定に使用するカプラによって (密閉型擬似耳と2cmカプラ)同じ調整点でも周波数特性に差が出る。

 

 

【問題 2】補聴器装用時の自声の違和感の原因とその対策を5つ挙げよ(6つ以上は減点)
補聴器を装用することにより、耳せん, イヤモールド補聴器のシェルによる外耳道を閉塞していまい, 骨伝導による自声が鼓膜面上にて低音域の音圧が外耳道開放時より20dBほど上昇することがあり(外耳道閉鎖効果)、書段の自分の音声との差が違和感として出る。
また、耳介側頭神経、 迷走神経の耳介枝の刺激により鼓膜の可動変化が生じ,こもり感、耳閉感が生じる。


1.
ベント径を大きくする。
2.
オープンタイプの補聴器を選択する。
3.
耳せん·イヤモールド·シェルを外耳道より少し小さく作る。
4
補聴器の周波数レスポンスを低音域の利得を下げるように調整する。
3.
外耳道容積を小さくするように骨部まで耳せん、シェル、イヤモールドを入れる。

 

 

「医療機関内における補聴器外来·相談への技能情報提供に関する業界ガイドライン」(病院,診療所の補聴器外来における医療従事者の行動基準)に記載されている。認定補聴器技能者が行っていい行為と行ってはいけない行為を各5つ述べよ(6つ以上は減点)

行ってはいけない行為
①診療報酬に係る検査
②適応決定
③耳型採取型
④医学的装用指導
⑤適合評価
⑥診療記録の記載
行える行為
①機種選択
②補聴器調整
③試聴結果に基づく再調整
の操作方法の説明
⑤クーリングオフの説明
⑥販売業者として必要な記録と適切な管理

 

【問題 5】特別養護老人ホームから在所者への補聴器の装用を依頼された。補聴器を推薦する前に確認すべき点を5つ挙げよ(6つ以上は減点)

 

1. 本人自身の依頼かを確かめる。
2.
この件は家族もしくは, 後見人の方は了承しているか。
3.
認知症は無いか。
4.
耳鼻咽喉科の診察を受けているか。
5.
ご訪問時には家族または, 後見人, 施設の責任者などの方は一緒に話を聞いていただけるか。
6.
大まかな補聴器の金額を知っているか。

 

医療機器業公正競争規約

(1)耳鼻科医院に依頼され、「聞こえのしくみ」の院内掲示パネルを製作して寄贈した。

このパネル(わざわざ作った)を寄贈することは「無償で提供する便益」に引っかかります。

 

2は

医療機関内における補聴器外来・相談への技能情報提供に関する業界ガイドライン

(2)契約している医療機関の補聴器外来・相談へ、医師からの依頼が無くても積極的に技能情報提供を行っている。

依頼がないのに積極的に情報提供したら、むしろ嫌がられますよね?

 

3は

補聴器の適正広告・表示ガイドライン

(3)当店で聴力測定ができることを知らせる「聴力測定できます」の幟旗を店の前に掲げた。

聴力測定はあくまでフィッティングのためのもので、客寄せに使ってはいけません

 

4も

補聴器の適正広告・表示ガイドライン

(4)補聴器で良く聞こえるようになったとのお客様の声をいただいたので、その補聴器を宣伝するお店のチラシ広告に使用者の体験談として載せた。

 使用者の声は、効能効果や安全性に誤解を生じる可能性があるので使えません。

 

5は

医療機関内における補聴器外来・相談への技能情報提供に関する業界ガイドライン

個人情報保護法

(5)医療機関から紹介いただいてDMをお送りしたお客様から送付停止の申し出があったが、新商品の情報は伝えるべきと判断してDMを送り続けている。

どちらにも引っかかります。病院患者の情報は病院に帰属します。

DMも事前の承諾なしに送ることは違反です。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び
間違いだらけの補聴器選び

認定補聴器技能者の最終試験の勉強時間は、提出書類制作期間も含めると1.5ヶ月間行いました。
休日は、3時間~4時間ぐらい。仕事の日は2時間程行いました。
今思えばもう少し早い時期から行えば焦らずに済んだと思いました。

11月1日が試験日でしたので、9月半ばから提出書類を作成しました。予定では、5日程で終わらす予定でしたが、2週間も掛かってしまいました。そのため試験勉強期間が短くなり焦りました。

勉強方法は、過去の試験問題を行いました。
すべての過去問題を行うつもりでしたが、間に合わず過去12年分を2回行い間違った問題を書き出し暗記しました。
結果として過去すべての問題を行う必要はなかったです。過去10年でも十分でした。

勉強に使ったノートを後日載せます。

認定補聴器技能者IDカードの写真について
最終試験の受験時に提出する写真が認定補聴器技能者IDカードに使われると思いスーツで取りましたが、
合格後にIDの為の写真を再度提出します。その写真はおめかしして撮りましょう。
間違いだらけの補聴器選び
間違いだらけの補聴器選び

27回認定補聴器技能者試験

 

令和元年111日 第27回認定補聴器技能者試験を受験しました。

 

9301130  択一式試験

12501420  実技に関する筆記試験

15001700  記述式試験

 

まず、時間配分が要注意です。

私の場合1時間目の択一式試験(マークシート)が1時間ほどで終わり、残り1時間も余ってしまいました。

その感覚で2時間目の実技に関する筆記試験に挑んだところ時間が足りませんでした。初めから集中し全速力で解答すべきでした。皆様は注意してください。

3時間目の記述式試験は初めから全速力で行ってちょうど良かったです。

3時間目の記述式試験の内容は、図、写真を見て答える内容でした。

音圧法

基準点からマイクロホンまでの距離を答える問題。

周波数レスポンス曲線を見て出力音圧レベルを答える問題。

耳型を取る前に事前に確認することを5項目上げなさい。

耳型採取の写真を見て間違いを指摘する問題。

聴力測定前に伝えること3つ答えなさい。

聴力測定の写真を見て間違いを指摘する問題。

測定結果が記入されたオージオグラムを見て間違いを指摘する問題。

 

参考にしてください。

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

認定補聴器技能者を取得するまでにかかる費用

 

期養成課程 eラーニング 20,000円

 

期養成課程 スクーリング 38,000

2日間 宿泊費1泊

 

期養成課程 集合講習 61,000

5日間 宿泊費4泊

 

期養成課程 実技実習 30,000

2日間 宿泊費1泊

 

期養成課程 10,000

日帰り

 

認定補聴器技能者試験 31,000

前泊

 

受講料または試験料 合計190,000

 

交通費(私の場合)

宿泊費 7泊分 9000×7泊=63,000

交通費 東京まで6往復 29,110×4往復=116,440

福岡、大阪、東京のいずれか1往復 1,280×1往復=1,280

 

交通費合計180,720

 

トータル合計 370,720

 

令和2年度より改訂

期養成課程 eラーニング受講料  21,000

期養成課程 スクーリング受講料 39,000

期養成課程 受講料    63,000

期養成課程 受講料    32,000

期養成課程 受講料    11,000

認定補聴器技能者試験 受験料 33,000

間違いだらけの補聴器選び

間違いだらけの補聴器選び

リサウンド・レックスのチューブが切れて修理のご依頼を受けました。

修理に出すしメーカーに出すと部品代10000円に工賃5000円がかかって

しまうためパーツを取り寄せ店舗で交換することになりました。

交換は初めてで出来るか不安でしたが、簡単でした。

写真の道具はパーツとともに送られてきました。


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