私が使用した認定補聴器技能者試験勉強ノートです。使えそうなものがありましたら、参考にしてください。
病気について
伝音性難聴
耳介奇型
急性中耳炎:耳痛、発熱、合併症には感音難聴がある。
慢性中耳炎:痛くない。伝音性難聴。
中心穿孔≒慢性中耳炎
辺縁穿孔≒真珠腫性中耳炎
耳管機能異常:耳管が通らなくなると中耳腔が陰圧になる。
耳管狭穿:耳閉感、自声強調
↓ 逆に耳管が開きすぎると耳管開放症:耳閉感、自声強調
滲出性(癒着性)中耳炎
↓乳幼児に最も多く、高齢者にも多い。
真珠性中耳炎:外耳道の骨、神経などを破壊する。
合併症には感音性難聴、めまい、顔面神経麻痺
高度になると、髄膜炎、脳膿瘍、S状静脈洞血栓症、敗血症
ティンパノグラム
A型 正常
C型 耳管狭窄症
B型 滲出性中耳炎
耳硬化症
アブミ骨が骨増殖により固着して動かなくなる。
伝音難聴に加えて2kHzの骨導聴力が悪化する(「Cathartのノッチ」と言う)。
治療はアブミ骨を人工骨(ピストン)に置き換える「アブミ骨手術」
外傷性鼓膜穿孔
·多くは自然閉鎖
閉鎖しないものはパッチによる閉鎖促進·。それでもダメなら手術(鼓室形成術)
感音難聴
内耳性難聴:蝸牛、外有毛細胞が障害されて起こる。聞こえない。補充現象。
+
後迷路性難聴:内耳より奥の神経が原因。音は聞こえるが、言葉が聞き取れない。
後迷路性難聴では病的疲労現象が認められる。
感音難聴をひき起こし得る薬剤
○アミノ配糖体抗生物質
ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシンなど
○シスプラチン(白金錯体抗癌剤)
○ループ利尿薬
フロセミド·エタクリン酸など
○ストレプトマイシンによる難聴
高音部から全周波数へと進行。薬剤使用終了(中止)後も進行。
外有毛細胞一内有毛細胞一ゴルチ器全体へと進行
病原体の感染による難聴
○ムンプスウイルス
おたふくかぜ(ムンプス)のウイルス(一側性)
○帯状泡疹(ヘルペス)ウイルス
ハント症候群(一側性)
○サイトメガロウイルス
母体内で感染し、先天性難聴に (両側性)
○麻疹ウイルス
原因不明。
特発性感音難聽 (両側性)
原因不明(自己免疫説)
両側がほぼ同様に、ゆっくりと悪化。高音漸傾 (ぜんけい)型の聴力。有効な治療法は無い
老人性難聴
·老化によるとされるが原因は不明。高音部から悪化する (両側性)
血管状の萎縮。有毛細胞の減少。蝸牛神経の変性。
老人性難聴の病態
1. 内有毛細胞の障害
2. らせん神経節細胞の変性
3.蝸牛神経細胞数の減少
側頭骨骨折。
縦骨折:伝音難聴になりやすい
横骨折:感音難聴になりやすい
中枢性難聴
後迷路性難聴であるが、言語理解、音の認識など高次の問題も。
→補聴器は役に立たない。
メニエール病 一側性を原則とするが、両側性の場合あり。左右差あり。
めまい、耳鳴り、耳閉塞感、強い音に対する過敏性。
低音低下、補充現象あり。良くなったり、悪くなったり。
内耳性難聴
メニエール病の前庭症状(めまい)を欠くタイプ
→低音障害型感音難聴 原因:内リンパ水腫
外有毛細胞の障害→補充現象
語音明瞭度をあまり低下させない内耳の障害部位である。
語音明瞭度が低くなる障害部位は
→ラセン神経部
突発性難聴 左右差あり
メニエール病 左右差あり 一側性を原則とするが、両側性の場合あり。
脳神経腫瘍 左右差あり。後迷路性難聴
騒音性難聴→左右差ない。
1. メニエール病は低音障害型である。
2. 老人性難聴は高音漸傾型である。
3. ストマイ難聴徳は高音急墜型である。
間違いだらけの補聴器選び