【こんな人にお勧め】

目の見えない人は世界をどう見ているのか?と疑問を持っている人

目の見えない人とどのように接して良いかわからない人


【内容】(「BOOK」データベースより)

私たちは日々、五感―視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚―からたくさんの情報を得て生きている。なかでも視覚は特権的な位置を占め、人間が外界から得る情報の八~九割は視覚に由来すると言われている。では、私たちが最も頼っている視覚という感覚を取り除いてみると、身体は、そして世界の捉え方はどうなるのか―?美学と現代アートを専門とする著者が、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析。目の見えない人の「見方」に迫りながら、「見る」ことそのものを問い直す。

 


真っ暗な光がない部屋にいる。そんな感じかな?

何も見えないのですごく不安な気持ちでいる。

そう想像していました。


この本を読んで目の見えない人の感覚は思っていたものとまったく違うと知ることができました。

足の裏の感覚が懐中電灯の役割をはたし、地面が平らなのか、坂なのか。

柔らかいのか、堅いのかを判断しながら歩く。

目が見えなくなり、転びにくくなった人もいるそうです。

 

サーフィンができる?

美術館で美術鑑賞?

目からウロコでした。

 

回転寿司にいって食べたいネタを注文するのでなく、あえてロシアン寿司を楽しむ。

ジュースの自動販売機は、大きなおみくじ箱と考え何が出るか運試しする。

目が見えないことをユーモアで笑い飛ばす。

 

配慮は必要だが、過剰の善意はいらない。

サポートする側、される側が逆になることもある。

目の見えない人と見える人がまったく同じになることは無理ですが、相手を知ることの大事さをあらためて感じました。


スポンサードリンク