認定補聴器技能者 小栗 啓が、第三者の中立的な立場でお伝えさせて頂きます。
GNリサウンドの機能である「全自動 声センサー」とはどういった機能なのか。
お客様に説明することが難しかったため、まとめてみました。
全自動 声センサー (指向性)
左右の補聴器が連携し、自動で周囲の状況を分析。環境に応じて、聞きたい音を最適な状態で届けます。
目の前の会話に集中していても、後方からの声に反応できるようになります。
指向性を4つの方法で使い分けます。
①両耳共前方指向性
②右は前方指向性、左は無指向性
③左は前方指向性、右は無指向性
④両耳共無指向性
オールアクセス指向性
周囲の環境音を適切に取り入れながら、会話と環境音のバランスを判断し、最適で自然なきこえを届けます。
例えばこんなところで・・
●交通騒音のある場所での会話
●ショッピングモールで会話中のアナウンス
左で受け取った音を右へ、右で受け取った音を左へ、音声情報を両耳間でやり取りする。
両耳共に前方へ指向性をかけているときでも左側の雑音が多い場合は右の音を左へ持って行き聞きやすくする。
オムニアではより性能が上がり名称が360オールアラウンドとなった。
聞こえにくい方向を無くした。
ウルトラフォーカス
特に騒がしい環境で、正面にいる相手との会話にフォーカスできます。アプリやプログラムボタンを使用してユーザー自身がオン/オフを変更できます。
例えばこんなところで・・・
●電車内での会話
●銀行のカウンター
前方への指向性の幅をより狭くし、騒音下での前方からの会話音を聞き取りやすくする。
前方は良く聞こえるが、周りの音が聞きにくくなる(トンネルヒアリング)デメリットがあったが、聴き取りに大事な中域の周波数のみ両耳間で情報のやり取りを行い、低域、高域は左右独立して処理を行なうことにより周りの環境を認識できる様になっている。
ウルトラフォーカスは、無指向性より4.25㏈会話音を浮き上がらせてくれる。
オムニアではより性能が上がり名称がフロントフォーカスとなった。
フロントフォーカスは無指向性より8.61㏈会話音を浮き上がらせてくれる。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。