補聴器フィッティングのケース記録 4ページ
フィッティングの記録
「初回フィッティングの記録」、「フィッティングを妥当と判断するまでの主な経過」、「フィッティングが適切に行われた結果と評価」の 3 回の記録を記入しているか。
主訴
お客様の最も重要な訴え。
例)声が聞きづらい。聞き返しを減らしたい。など
処置
どの様な調整を行なったか。
例)弱めの利得にしました。音を3㏈上げました。など
主観評価
お客様の感じ方・見方で評価をするのが主観評価。
環境騒音が我慢できる範囲になっているか。
例)うるさい、音がキンキンする、装用感が良い、会話ができている。など
客観評価
各種の測定結果から評価するのが客観評価。
補聴器装用閾値
ファンクショナルゲインが聴力レベルの半分(ハーフゲイン)であるか,装用閾値が1000Hzで35dB HL以内であればよい。初回フィッティング記録はこの値に達して無くても良い。
最終のフィッティングが適切に行なわれた結果と評価では、この値に達する様にする。
スピーチオージオグラム
装用時の明瞭度が小さめの音圧から70dBまたは80dBまでの広い範囲で良好である。音圧の上昇とともに明瞭度が低下する現象がないことが好ましい。測定範囲内での装用時の最良の明瞭度が裸耳の値より15%以上低下している場合は適合不十分です。
初回フィッティング記録はこの値に達して無くても良い。
最終のフィッティングが適切に行なわれた結果と評価では、15%以内にする。
総合評価
主観評価と客観評価の内容から、自分が判断した評価。
主観評価と総合評価の内容を引用し、まとめを記入。
※主観評価及び客観評価は、NPO 法人 日本補聴器技能者協会作成
「販売店における補聴効果の確認法 第 3 版 平成 30 年 6 月」を基本とする。